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柴犬モモの憂鬱5
私はルイスが帰った後考えた。
一体なぜルイスはあんなに大きくなったのだろう。
ラブラドールとはあんなに短時間で大きくなるものなのだろうか?
確かに近所のラブラドールのロブは大きい。私の三倍はあるのではないのか?
もし、ルイスがあんな姿になってワンプロを仕掛けてきたら・・恐ろしい・・私はこの先どうなってしまうのだろうか・・・

私の中でハヤトが来る日が「嬉しい日」から「恐怖に怯える日」に変わってしまった。

そして、ついにその日が来てしまったのだ。

「モモちゃん、今日は午後からハヤトが来るわよ。嬉しいわねぇ。ルイスもきっと来るんじゃないかしら。大きくなったかしら。きっとこの間よりは大きくなってるわよね。」
お母さんが楽しげに恐ろしいことを言っている。

私は朝から体が小刻みに震えているのを感じた。武者震い、と言いたいところだが、完全に恐怖から来るものだった。

私は武士の犬。私は武士の犬。

何度も唱えて自分を鼓舞した。
今からやってくるだろう黒い悪魔に備えて。

ピーンポーン!

今まで喜びの鐘と思っていたチャイムが私の命のカウントダウンに聞こえてくる。

そして、ヤツがやってきたのだ。

  
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